1976年生まれ。
母親の影響を受け、小さい頃より工作や手芸などで遊ぶのが好きだった。中学生になる頃には、美術館系の道に進むものと決めていて、それ以外の進路は殆ど考えても見なかった。ただし、絵を描くことは苦手で、高校生の時にはデザインの道に進もうと思うようになる。しかし、コンピュータグラフィック化するデザインの世界と、自らの手で何かを作りたいと言う希望の間にギャップを感じ迷っていたところに、ふとした事から「染織」という分野を初めて知る。子どもの頃から着物に憧れに近い興味を持っていたこともあり「自分の手で着物をデザインして作る」という染織の世界に惹かれる。
‘95年、大塚テキスタイルデザイン専門学校入学。工芸染織科織物専攻で2年間、同研究科で1年間学ぶ。この間に、染と織の大きな違いである経糸と緯糸の色が重なって始めて織物の色が生まれるという点に、「面白さ」「不思議さ」「魅力」を感じ、また同時に、「難しさ」「奥深さ」を実感する。
‘98年4月より、山形県米沢市の織元で勤務。昔ながらの紅花染、紬織などを学ぶが、会社の方針に疑問を持ち、‘99年9月退社。
地元に戻り、自らの作品創り、卒業生展への参加などする中で、自分の技術の未熟さを痛感する。その頃、時期を同じくして参加した染織研究会で、作家 秋山 眞和さんに会い、これを機会と、半ば押しかけるようにヤ01年8月、宮崎県の綾の手紬染織工房(株式会社 秋山)に入社する。伝統的な藍染の技法から、織物のデザイン・設計・織技法・販売を手がけ、今年7月に退社。
今後は、新たな技法も取り入れつつ、自分のこだわりを持った作品創りをしていきたいと日々も作中。
きる事を前提とした着物で、人にはない自分らしさを持った作品を生み出していきたいと思う。織の特性を生かした、布として美しい布を織り上げられるようになりたいと思っている。
全国植物染織研究会会員
平成16年 第4回紬と織の公募展 準入選
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